映画上映の新たな試みはここから始まった。横浜・黄金町で撮影された5つの短編=断片のうち4本を屋外4カ所で上映し、最後の5本目を映画館で上映。多くの人の心をとらえ、各界から称賛される。


東京・吉祥寺の街へとその劇空間を移し、再び屋外上映を実現。その一方で、劇場用の再編集版がプレミア上映され、超満員の会場を魅了する。





『5windows』は、4つの短編=断片を生きる主人公ひとりひとりの視線がとらえた、小さな「あの日、14時50分」の物語が重なり合い、さらにもうひとつの物語が生まれます。その時、ふいに壮大なスケールの時間と空間が広がり始め、果てしない彼方へと向かう視界が開けてくることでしょう。その体験こそ、まさしく「映画」。観る者にゆだねるのではなく、あらかじめ共犯関係を結ぶことで「映画」は浮かびあがり、時間軸や空間軸の変容に寄り添うように、そのスタイルも変容していく……。そんな新たな映画体験を私たちに与えてくれます。





夏のある日、ある瞬間。黄金町に居合わせたリク、トモオ、ヨシクラ、ユキ。それぞれの目線から語る4つの「あの日、14時50分」。そして5つ目、いつしか4人は橋の上で小さくすれ違う。交錯するその瞬間、それぞれの過去と未来、幻想、記憶、そしてあったかもしれない現在が複雑に絡み合う。